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かなり期待

身体と精神的な負担が少ないのがいいよね。
あとは金銭的な負担の解決かなぁ。

臨床結果と放射線技師(威張らない技師w)をもっと増やしてもらって 導入する病院も増えたら楽になれる人も増えるはず。








子宮筋腫の超音波治療
(2005年1月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/saisin/sa512401.htm



集中照射で患部小さく
 大阪市の会社員A子さん(51)は、30歳代のころから、子宮筋腫(きんしゅ)のため、月経時の出血が多く悩んでいた。特に治療せず、様子を見てきたが、筋腫は直径10センチまで大きくなり、腹部を圧迫し、階段を上るのもつらくなってきた。昨年夏、筋腫を超音波で焼く「集束超音波治療」を受けた。日帰り治療で、翌日には仕事に復帰。筋腫は小さくなり、月経も楽になった。


 子宮筋腫は、子宮の筋肉にできる良性の腫瘍(しゅよう)で、30歳以上の女性の2―3割にあると言われる。子宮の内側にできたり、大きくなったりすると、出血による貧血や、周囲の臓器を圧迫して便秘や痛みなどを引き起こす。

 従来は、子宮全体または筋腫だけを摘出する手術や、筋腫を大きくする女性ホルモンの働きを抑える薬物治療が行われてきた。

 A子さんが受けた超音波治療は、虫眼鏡で日光を1点に集める要領で、超音波を患部に集中して照射する方法だ。熱エネルギーは、診断で使う超音波の3000―5000倍、温度は60―90度になり、筋腫組織が死ぬ。5年前に欧米で始まった。

 利点は、患部のみに超音波を当て、やけどなど皮膚や周囲の臓器への影響が少ないことだ。手術と違い、入院しないで実施できる。

 患者は超音波を発する装置が埋め込まれた台にうつぶせになる。MRI(磁気共鳴画像)で、筋腫の場所を確認しながら照射する。治療中は痛み止めを使うが、熱さはほとんど感じないという。

 1回(25秒)で焼ける範囲は直径5ミリほど。治療中は、おなかをベルトで固定し、やけどを防ぐため、1回焼く度に1分半ほど間をおく。このため、直径8センチの筋腫1個の治療に約3―4時間かかる。対象は、筋腫の大きさが直径10センチ以下で、1回に治療できるのは3個まで。超音波の通り道を腸がじゃまする場合や、筋腫が背中に近い場所にあって装置から遠い場合は治療が難しい。

 再発の問題もある。周囲の組織を傷つけないよう、筋腫の縁の部分は焼かないので、残った筋腫が増殖して再び大きくなる恐れがあるからだ。症状が出れば、再治療を行うケースもある。筋腫を完全に除去するのではなく、あくまで小さくして症状を和らげる治療だ。

 医誠会病院画像応用低侵襲治療センター(大阪市東淀川区)は一昨年4月、国内で初めてこの治療を導入、約90人に実施した。治療後3か月の時点で、筋腫の大きさは平均23%小さくなっただけだったが、8割ほどの患者は、月経痛などの症状が改善した。ただ、世界での施行例はまだ約800例と少なく、治療データは十分とは言えない。

 米国では昨年、医療用具として承認された。日本では保険が利かず、治療に50―80万円ほどかかる。

 治療後も妊娠が可能かどうか確認するため、日本や欧米で、将来の妊娠・出産を希望する人を対象とした臨床試験が進んでいる。

 子宮筋腫には、ほかにも子宮に栄養を送る動脈をふさぐ「子宮動脈塞栓(そくせん)術」も登場、選択肢が広がっている。

 同センター副所長の岡田篤哉さんは「超音波治療は体への負担が少ないが、筋腫の大きさや場所によって治療できない場合もある。他の治療法の説明も受け、納得して選んでほしい」と話している。(中島 久美子)



子宮筋腫の集束超音波療法を行う医療機関
・板橋中央総合病院(東京都板橋区)(電)03・3967・1181
・アモルクリニック(横浜市)(電)045・475・1000
・医誠会病院(大阪市)(電)06・6326・1121
・新須磨病院(神戸市)(電)078・735・0001
・ブレストピアなんば病院(宮崎市)(電)0120・311・727

by sweet_crepe | 2005-08-24 09:31 | academe

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